本日の収集品。
日頃から自分に言い聞かせている「無知は罪」という言葉。これは深淵に近いどこかで君臨する希少なカードや資料を収集する際に、偽造や詐欺から身を守る時に役立つ言葉である。ですがそうやって日頃から気を付けているにも関わらず……久々にやってしまいました。
いま気付いた( ^∀^)
— 想い出は金で買えるのか?@遊戯王コレクター (@Y0G0Y_skskMAN) 2019年4月26日
これ偽造エラーカードだ……。そこで問題です。このカードが偽造エラーカードである根拠を述べてください。正解者には特になにもありません。
#エラコン3 pic.twitter.com/vlBO2UBFrc
前回のホーリーナイトドラゴンの時はただの詐欺でしたが、今回は偽造カードです。というわけで、今回はこちらのカードをご紹介していきます。
※ホーリー・ナイト・ドラゴンで詐欺られた話はこちら⤵︎
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・偽造エラーカードである根拠。
今回ご紹介する偽造エラーカード。元々専門知識を持ち合わせていないとエラーなのか仕様なのか判別が困難であるが故に、中々取り扱うこと自体が難しいのですが、皆さんは今回ご紹介したエラーカードを見て、偽造のエラーカードかどうかを判別できますでしょうか?上記の画像だけで判別できる方は、カードの製造行程等までをある程度まで理解されている方だと思います。……わからない方は正常です。わかる方の頭がおかしいだけですので、気にしないでください。では、これより解説に参ります。
※詳しいエラーカードに関する解説はこちら⤵︎
www.yugioh-card-collection.com
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・①裁断箇所に注目。
本来、エラーカードというものはどんな状態においても裁断箇所が水平になっているものですこれは裁断機でカットする工程が絶対に不可欠である以上、このように歪なカットのされかたはあり得ません。上記の赤丸で囲った箇所をよく見て頂くとカーブを描くように裁断されており、どう見ても裁断機でカットしたのではなく、ハサミか何かでカットされている。これがまず一つ目の根拠。
・②裏面上部の汚れ等に注目。
カードの裏側にご注目ください。赤丸で囲った箇所になにやら剥がした跡のような汚れが見受けられますね。これは海外の遊戯王大会で上位入賞者に配布されたりするアンカットシートをバラした形跡なのです。しかし、これだけでは推察の域をでない。というわけで、今回の推察を証明するために、とあるものを用意した。
・バラして検証してみる。
元々、資料用として取り寄せたこのアンカットシート。今回は検証のために安っぽい外ケースから取り出して見ようと思います。通常、裏取引をしないとアンカットシートなど入手できないのですが、公式が配布したこの子なら話は別。ではやってみましょう。
この隙間から慎重にカッターの刃を差し込んで、バラしてみる。
カッター一本で丁寧に剥がすと、上記の画像のように剥がすことに成功した。やはり今回の偽造エラーカードの推察通り、裏面はテープで固定されている。では、早速アンカットシートの摘出に取り掛かる。
慎重に剥がせば綺麗に摘出することができた。今回、入手してしまった偽造エラーカードはかなり乱暴にテープを剥がしたため、あのような後が残ったのだろう。だから裏側にのみカードが折れたような後が残っていたと言える。
・番外篇
・20204.21追記
magi様より偽造エラーカードの動画を制作していただけました!ご興味のある方は是非!
https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=QIFiTQfdtYg
・総括。
今回の件で、身に染みた教訓は以下の通り。(※常日頃から意識していること含む)
・無知は罪。
・自己防衛おじさんの精神で常に過ごすこと。
・詐欺が怖い場合、見知らぬ領域に足を踏み込まない。しかし、一定レベル以上のアイテムを収集したいなら、ある程度のリスクは踏まないと無理。
・まだ未開拓な分野で失敗することは楽しい。ただ、身の破滅へ追い込むほどの失敗は避けること。自身の性格的に、そうなる可能性がある。必ず第三者視点で今起きていることを確認すること。
以上。