少々前に面白そうなカードがヤフオクに落ちていたので拾ったのですが、購入したことを忘れておりまして、ちょっと遅くなってしまいましたが今更公開します。
・ヤフオクではダークネクロフィアのエラカとして販売されていた偽造カード。
ちょっとわかり難いのですが、実物を見るととても良いレリーフのズレかたをしており、物自体はとても気に入っております(忘れてた癖にというのは禁止)しかし、このカードはそれだけではないのである。よく見なくても目の肥えたコレクター様ならもうお気づきだろう。そうでない方はフォントに違和感を感じるだけかもしれないが、実はこのカード、アッパーデック社が過去にやらかした負の遺産であるスーパーコピー品と呼ばれるカードの可能性があるのだ。
・そもそもアッパーデック社ってなんなの?
詳しくは他のサイト様が面白おかしく書いているので、そっちを見たほうがよいのですが、ざっくり説明するとKONAMIから海外での遊戯王カードの販売を認可されてた癖に、遊戯王カードの偽造カードを販売し、KONAMIにマジギレされた愚かな会社。要するに……リアルグールズのことである。
なぜアッパーデック社がこんな愚かなことをしたのかは知らないし、どういう契約だったのか不明だが、恐らくKONAMIに支払うライセンス料金等を支払うより、自社で偽造カードを制作した方がライセンス料金等を支払わなくて済むから儲かると考え、こんな馬鹿げたことをしたのだと思われる。もしそうなら発想がこち亀の両津勘吉とまるで一緒である。救いがない。
・アッパーデック社が制作した偽造エラーカードの特徴。
アッパーデック社が制作した偽造カードには以下の特徴がある。
・6期前半までに製造されたカード。
・レリーフ加工のみ流通し、尚且つ彫りの深いアジアレリーフ加工である。
・1st表記がなされているにも関わらず、ホログラムが銀字であること
ではもう一度、それらに注意して観察してみよう。
特徴の全てが該当するのである「LONは第2期の6弾」。あの悪名高きアッパーデック社が制作した偽造カード。しかもエラーカードが存在するとしたら、色々と新発見なのである。
・検証してみる【即堕ち2コマ劇場編】
こちらが、アッパーデック社が制作した偽造カードの画像となります
もう皆様もお気づきかと思いますが、フォントが違う。ぼくが入手したダークネクロフィアとフォントが違うよー!という事実が判明。そもそも……。
正規の偽造カードであるフレイムウイングマンが収録されているパックの中身を覗くと、確かにultimateのレアリティ表記が存在することが確認できる。では、ダークネクロフィアは……?
そもそも海外のダークネクロフィアにultimateレアなど存在しないのである。日本水準で物事を考えすぎていたせいで、根本的な部分見逃していた。これは……コレクターとしても敗北しているし、末代までの恥である。この瞬間、想い出さんは先の時代の敗北者となった。
想い出さんは時代の敗北者じゃけエ……「ブログ用コメントなので気にしないで」
— 想い出は金で買えるのか?@遊戯王コレクター (@Y0G0Y_skskMAN) 2019年5月31日
・このカードを通してわかること
フォント。そして語っていなかったが紙質も若干違和感がある。これだけであれば精度のよろしくないただの偽造カードでしたで話は終わるのだけど、今回はちょっとわけが違う。アッパーデック社の偽造カードというニッチな需要に加え、レリーフズレというエラーカードを収集している人間を対象とした偽造カードが出回っているという事実を重く受け止めなければいけない。何より、レリーフ加工が本物と見比べても遜色なく、異常なほどクオリティが高いのである。何が言いたいのかというと、レリーフズレという加工を意図的に再現できる術を誰かが持っている可能性が出てきたということだ。初心者、玄人問わず、各自この事実を知っておきべきかなと思います。