泥濘みの中にいるような生暖かい深淵を歩き続け、ようやく見つけたアンカットシートシートはまさに蜜の味でした。どうもぼくです。数年前のぼくでは想像できない領域にまで侵食し、コレクターとして濃度を圧縮し続けた結果。こうなりました。
今回入手したこちらのアンカットシートは1999.12.16にて発売された遊戯王構築済みデッキEXに封入されているブラック・マジシャンと青眼の白龍のアンカットシート となっており、YOUTUBERのしゃまさんが所有されているシートと同様のものとなっております。サイズは横55センチ 縦78.5センチ。一枚のシート64枚のカードが製作できますが、どこの規格にも属さない特殊なサイズで、もしかしたら当時の印刷工場でしか使われなかった特殊な規格なのかも知れないですね。
手に入れたらわかるのですが、これを入手してしまうと、もう並大抵のコレクションアイテムでは身体と心が反応しなくなってしまいますね……。これはね。もう麻薬ですよ……。麻薬「アンカットシート」に汚染されると、コレクターにとっては致命になりかねないので、これに手を出す際は要注意ですね。ただ、未だ唯一心に残る過去の憧れだけが、ぼくがコレクターとして活動する唯一の原動力となっていることは、疑いようのない事実だし、やはりこの気持ちは本物なんだと再確認できたのは個人的に収穫でした。さて、今日はこのアンカットシートを解説していくよ。
・昔のアンカットシートには生産日時の記載がない。
最近、MTG顕界では【詫びアンカットシート】なるものが配布されているらしく、今回入手したアンカットシートとの差異を見比べたいがために、こっそり購入してみた。
MTGのアンカットシートのサイズは以下の通り。
横72.5センチ 縦100.5センチ。つまり、約B1サイズ(728×1030)となっており一枚のシートで印刷できるカードの枚数は121枚。遊戯王と違い、一般的に使用されている規格に準じたサイズになっており、効率の良いものとなっている。また、バーコードで管理できるようになっているらしく、紛失防止対策がなされているようですね。
今回入手した遊戯王のアンカットシートと比べるとわかるのですが、かなり大きいです。そして何より注目するべき点は、最新【2019.5.10時点】のアンカットシートにはカットした際に発生するゴミが少なくなるように無駄な余白や縁が1999年頃に生産された遊戯王ものと比べて、かなりの最適化が図られているのが確認できます。生産規模・売上等の様々な要因がありますでしょうが、そういったものがもろに出るのがアンカットシートという品物なのだと思います。大変、興味深い。他のアンカットシートも欲しくなってしまいますね。これは。。。
遊戯王の方にも生産日時の記載があれば、発売日から逆算して色々な考察ができたのですが……そこが個人的には残念でした……。
・どういった経緯?
このアンカットシートには、面白い痕跡が残されている。
このシートには実に3箇所もローラー痕が残されており、このことからローラー痕が残ってしまったことによりより関係者等に配られた可能性が高いと言える。体感でだが、世に出回っている日本語表記のローラー痕のエラーカード多さを考えると、そういう取り決めがあったのではないでしょうか?
※ローラー痕の詳細についてはこちらから⤵︎
www.yugioh-card-collection.com
・レリーフ違いのエラーカードの検証をしてみる。
前回のレリーフ違いの記事にて、レリーフシートかカードシートを逆さまに貼り付けた結果、あのような状態になってしまったのではないかと考察したのですが、今回、このアンカットシートを使用し、検証してみたいと思います。
※レリーフ違いの記事はこちらから⤵︎
www.yugioh-card-collection.com
レリーフ違いのエラーカードをお持ちのコレクター様からご協力を頂き、正位置からどれぐらいレリーフがズレているかを測定。
そこから、今回入手したアンカットシート シートの左右の縁の長さを測定。
つまり、今回入手したアンカットシートを基準にすると、2.4センチ−1.2センチ=1.2センチのズレが生じていなければいけないので、仮説不成立となります。まあ、第1期のアンカットシートと第4期のアンカットシートシートの仕様が違うのは当然で年月換算すると今回のアンカットシートが1999年12月16日発売、貪欲な壺レリーフ違いが収録されていたのが2005年8月11日発売で約6年程度の歳月が経過していますので当然ですが……。本当に他のアンカットシート入手したくなりますね。これは……。
・総括
今回入手したアンカットシートの裏面はまた後日に時間がたっぷりある日に鑑賞いたします。もう少々お待ちください。あと……。もしこれ以外の遊戯王のアンカットシートをお持ちの方がいらっしゃいましたらご連絡ください。こちらで大切に保管させていただきます。