2019.12.11.18:50。ぼくたち遊戯王コレクターにとって少し早めのクリスマスプレゼントがyahoo!オークションにて出品されたのをご存知でしょうか?
解説
こちらは1999.8.26にて開催された遊戯王デュエルモンスターズ決闘者伝説 in TOKYO DOMEにて3位入賞者に配布されたファイヤー・ウイング・ペガサスのオリジナル(replica記述無し)となります。
※東京ドーム事件の詳しい詳細については下記の記事を参照⤵︎
www.yugioh-card-collection.com
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これの何がすごいかというと、なんと言ってもreplicaと呼ばれる流出品「実際はいくつかの説がありますが、一般論として流出品とします」とは違いオリジナルのカードであることだ。
偽造カードの可能性は?
当ブログでまだ取り上げていなかったが、最近、黒魔導士の偽造カードらしきものがとあるカードショップに降臨し、そのあまりの精巧さから遊戯王カードのコレクションを嗜む層から驚きと畏怖の声が上がったのは記憶に新しい。それもあって今回のファイヤー・ウイング・ペガサスもその類なのではないかと疑う人が出ても当然だ。本来、オリジナルならトロフィーと+カードは盾内に保管されていなきゃいけないので、益々怪しいところではあるのですが。。。ただ、今回はどうも本物のようだ。
本物である証拠
実は、このファイヤー・ウイング・ペガサスには本物であることを裏付ける大きな特徴がある。とりあえず、本来の姿であるファイヤー・ウイング・ペガサスを見てみよう。
いやー。。。神々しいね。。。画像越しからといえど、見惚れてしまう。さて、そんな個人の感想はともかく。このファイヤー・ウイング・ペガサスには非常に面白い特徴がありまして。
※資料①②は所有者のご許可を頂き、当ブログで使用しております。
replica版のファイヤー・ウイング・ペガサスには矢印部分にreplica表記がなされておりまして、今回の資料③をみると、うっすらと長方形状に後から塗り潰したような模様が確認できるのですが、如何でしょうか?
資料④は今回オークションに出ていたファイヤー・ウイング・ペガサスの画像ですが、資料③と同じように、不自然に後塗りしたような模様が。。。
そして資料⑤がKONAMIが定期的に行う展示会で使用されたファイヤー・ウイング・ペガサス。これも同じですね。
資料⑥はreplica版のファイヤー・ウイング・ペガサスの画像。これは過去にとあるショップで販売されていたものですね。replica版とそれ以外を比較すると、不自然に塗り潰した箇所の位置関係がより理解しやすいかと思います。結論を言ってしまえば、replica版のファイヤー・ウイング・ペガサスを加工したものが、遊戯王デュエルモンスターズ決闘者伝説 in TOKYO DOMEにて入賞商品として使用されたことの証明になるのです。皆さま。。これは、、世紀の発見ですよ。。邪馬台国が実際に存在した場所が特定されたレベルの世紀の発見です。。。
どうしてこうなったかの考察
当時のKONAMI公式の立場となって考えると、個人的にしっくりくる理由がひとつだけ浮かびました。東京ドーム事件が起きた原因にも関係してしてくる話なのですが、おそらく十分に大会を準備する時間が与えられていなかったのが原因その①で、これは当時の遊戯王のユーザー数に対して、あまりにも物販コーナーのスペースが足りていなかったこと。ただ単にリサーチ不足の可能性もありますが、その割には当時の遊戯王ユーザーにとってドンピシャな物販(プレミアムパックの販売)であったことから、リサーチはそれなりにしていたのかと思われます。となると、ユーザー数の規模も理解していなきゃおかしい。それを考えたらやはり時間が足りなかったがしっくりくるんですよね。。。
そして、原因その②に続くのですが、おそらく入賞商品であるファイヤー・ウイング・ペガサス含め上位商品はかなり切羽詰まった状況で印刷業者に印刷依頼をしたのだと思われます。おそらく印刷時に使用されたデータは社内会議等でサンプルとして使われていたもので、本来印刷するものはreplica表記の記載がないデータだったのではないかと。
※残りの入賞商品2枚も本当に薄っすらとだが、後から加工したような違和感が、、
で、気付いた時には時すでにおすしで、再発注するにしても正規のデータを作る時間がない。そこで思いついた案がreplica表記の画像を一部塗り潰して、そのデータをそのまま大会の入賞商品に使用したのではないかと。この説ならreplica表記とそうでないカードが存在する理由も納得できる。(※当時もKONAMIがサンプルカードも一々印刷し、現物を手に取って会議資料に使っていた可能性もあるし、関係者に配る用も実際に存在していた可能性もあるが、、)ので、多少の差異はあるかもしれないが、たぶんそうではないかと思われます。
おまけ
盾を外すとこのような状態になるとのこと。
仕様としてはA・Bセットと似たような作りなようです。
※詳細は下記にて⤵︎
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総括
こういう謎解きをするのもコレクターの楽しみ方のひとつやね。
久々に心躍る出来事だったので、楽しかった。しかし、最初にこれを気付いた方は本当にすごい。見習いたい。